市議会第3回定例会は10月10日に閉会。独居高齢者や生活保護世帯の上下水道の減免制度を新年度から廃止、市立新旭川保育園を閉所する議案は、日本共産党が反対するなか、賛成多数で可決しました。昨年度会計の決算審査では大綱質疑にまじま隆英議員、総括質疑にまじま隆英議員、能登谷繁議員が立ち、ツルハ中央ビルの不均一課税の問題やいじめ防止対策が不十分であり、決算認定に反対しました。一般質問は石川厚子議員、中村みなこ議員が担当しました。
新年度から水道料金・下水道使用料の生活保護と独居高齢者の減免制度を廃止する議案では、約1万4千世帯の負担増となり約1億7千万円という大きな影響があります。様々な代替案がありながら、総合調整が出来ず、負担増だけが残りました。
新旭川保育所は、病後児保育や特別支援保育を実施し、地域で重要な役割を果たしてきました。
市民意見が82件寄せられ、その多くは「閉所を撤回してほしい」など、新旭川保育所の維持を望むもの、市内3か所しかない市立保育所の一つをなくすべきではありません。
ツルハ中央ビルなどに1千万円以上の固定資産税を軽減する不均一課税は、市税収入に穴を開け、税の負担の公平性を大きく損なう問題があり、直ちに是正する必要があります。
いじめ防止対策は、いじめが起きた後の対策は検討してきたものの、いじめを未然に防止するための対策が十分ではなく、肝心の学校現場への支援がほんのわずかであり、市長が「旭川モデル」と胸を張れる状況ではありません。
永山取水施設の昨年度の使用料を日本製紙とJR北海道に合計約8千6百万円を全額免除しています。決済した日付は予算分科会が終了してからであり、事務執行に大きな誤りがありました。市民には使用料を取りながら、公正性、透明性、整合性から見て理解できるものではありません。
市に要請する党市議団ら
日本共産党旭川市議団は8月30日、物価・エネルギー高騰対策の追加要請を市に提出しました。
市議団が6月議会で物価高騰対策に使える財源が約42億円あることを明らかにしたことを踏まえて、財源は十分にある、思い切った対策を行うよう求めました。
子どもたちが安心して学び、災害時の避難所にもなる学校にクーラーを設置すること、福祉灯油を今年度も実施すること、医療・介護・社会福祉施設等に対する支援、中小業者対策として運送事業者に対する支援を今年度も行うことや飲食店の家賃などの固定費への支援などを求めました。
中村寧副市長は「国や北海道の対策を見ながら、新たな物価高騰対策をやる必要がある」と述べました。
党提案意見書が否決
日本共産党が第3回定例会に提案した「現行の健康保険証の存続を求める意見書」「保育士の配置基準を見直すことを求める意見書」は、自民会派と公明党が反対したために否決されました。
クーラー設置は可決
民主会派と共産党などが共同提案した「学校施設の夏期環境整備への財政措置を求める意見書」は、小中学校にクーラー設置の財源を国に求めるものであり、全会一致で可決しました。