市長のいじめ再調査:検証と手続きが必要
2021年3月に遺体で発見された中学2年女子生徒の問題で、第三者委員会は2022年9月12日に最終報告を提出しました。
共産党市議団は、いじめがあったと認知したことや、学校と市教委がいじめと判断できる十分な情報がありながら法に基づく対応を怠ったと認定したことは、評価します。一方で公表された報告書は肝心なところが黒塗り、当該生徒の特性や家族の状況、死に至る経過などは不明とされ、真相解明に至らなかったことは大変残念な結果とみています。
今回、市長が再調査の議案を最終日に提案し、即日採決するという乱暴な運営に、多くの会派から反発の声があがりました。
能登谷議員の質問では、報告を受けての教育委員会議の検証がない、市長側の総合教育会議もない、再調査を行うための行政手続きの起案・決済は市長の発言の後に作成したことが判明しました。
全会一致となった付帯決議では、再調査にあたって最終報告書の検証や行政内部の意思形成決定手続きを行い、第三者委員会の「公平・公正・中立」な人選などを求める内容となりました。