2015年11月11日、旭川市水道局が江丹別浄水場の建設時に旭化成建材のくい打ち工事のデータ改ざんがあったと発表したことを受けて、日本共産党旭川市議団(団長のとや繁)は翌12日に江丹別浄水場の現地調査を行いました。
市水道局からは木口信正水道事業管理者、和田泰昌部長らが対応しました。
この工事は旭化成建材がくい打ち工事を担当し2004年7月から2005年2月に行われたものです。
浄水場で使用された46本のくいのうち、電流計のデータ1本、セメント流量計のデータ5本が流用されているのが発覚しました。
市水道局は施工記録や工程写真を確認し、現地での点検や測量調査を行い、建物に傾きや歪み、ひび割れはなく、データを流用したくいも含めて想定の地盤に到達していることを確認しているとのことでした。
党市議団は、江丹別地域の水道水を供給する重要施設であり、安全対策を万全に行うよう求めました。
運動・活動
生活保護で「財政悪化」 <– 的外れ
これまで市の財政悪化は、扶助費とくに生活保護の増加が原因と言われてきました。市の行財政改革プログラム三訂版でも、「扶助費の財源確保が課題」と焦点を当てています
。
しかし、のとや繁議員の大綱質疑で、生活保護費は国の負担で100%賄われ、むしろ余していることが明らかになりました。財源が厳しい本当の原因は、大型公共事業の借金の支払いにあります。
昨年度決算では、生活保護費のうち扶助費は約214億7千万円。そのうちの3/4の約161億円は国庫負担として国から入っています。残りの1/4の約53億6千万円は市の一般財源で支出しましたが、約57億円が国の交付税で補償されました。
したがって約3億3千万円が余り、他の事業に回されたことになります。
財政が厳しいため保護課のケースワーカーが標準どおり配置されず、20人以上不足する事態が続いていますが、余したお金の半分で十分に解消できます。
一方、市の借金残高は全体で2817億9千万円、市民一人当たり約81万円にのぼります。昨年度の借金返済は241億円ですが、新たな借金が172億円発生し、差し引き69億円の減少に留まっています。
生活保護の増加が財政を悪化させているというのは、アベノミクスの三本の矢と同じで「的外れ」です。市は、行財政改革推進プログラムも見直し,来年度に新たな財政計画をつくらざるを得ないことになりました。
戦後70年終戦の日 「戦争法案」廃案誓う
安倍政権による戦争法案策動のさなか、アジア・太平洋戦争の日本の敗戦から七〇年を迎えました。安倍首相は一四日、「戦後七〇年談話」を発表しましたが、国内外から厳しい批判の声があがっています。
終戦記念日の八月一五日、あさひかわ9条の会が「絶対に戦争をさせない道北集会&デモ」を開き、思想信条の違いを超えて約8百人が集まりました。
集会では地域9条の会や弁護士の方が次々とマイクを握りました。
西地域9条の会の斎藤智さんは「戦争はいつもウソとごまかしで始まります。先の戦争はアジアを欧米の植民地から解放する『大東亜共栄圏』すなわちアジアの国々が独立し共に栄えるためという名目で、侵略戦争を始めました。アベ自公政権は『秘密保護法』をつくって国民の口と耳と目をふさごうとしましたが、国民にばれてしまいました。今、主権者は国民です。国民が力を合わせて声をあげれば、戦争法案は実現不可能です。憲法9条を高く掲げて、みんなで頑張りぬきましょう。」とスピーチしました。
その後、市役所前広場から駅前を経て2条買物公園まで「戦争なんて ぼくはしないよ みんなの想いをひとつにつなごう」「いまの法案 あなた知ってる? 安保法案 何かヘンじゃね? いまの法案 あべこべミックス」などと若者が知恵を出し合ったコールを唱和しながら、たいへん暑い中を行進しました。
毎年8月15日には、旭川労働組合総連合(旭労連)、原水爆禁止道北協議会(道北原水協)、旭川平和委員会等が「赤紙(復刻版)」の配布を行っています。
今年は旭川共同行動実行委員会のレッドアクション(戦争法案廃案街頭宣伝署名行動)の時間帯に合わせて「赤紙」を配布しました。
また、それに続く毎週土曜定例の共産党の街頭宣伝では、真下紀子道議、小松あきら、のとや繁、石川厚子、まじま隆英の各市議が宣伝しました。
「安倍首相が七〇年談話を発表した。『侵略』『植民地支配』『反省』『おわび』といった言葉は盛り込んだものの、日本が国策を誤り、植民地支配と侵略を行ったという『村山談話』に示された歴史認識はまったく語られず、『反省』と『おわび』も過去の歴代政権が表明したというだけで、自らの言葉ではない」「戦争法案を廃案に追い込み、憲法9条を守り抜こう」などと訴えました。
被災地の声届ける いわぶち友 予定候補
核兵器のない世界へ 原水禁世界大会・長崎
8月7日~9日に開かれた「原水爆禁止二〇一五年世界大会・長崎」に道北原水協から11人が参加しました。
道北代表団の中で、黒瀬夫佐子さんと一緒に参加した孫の谷口こよみさん(小4)の感想を紹介します。
被爆者の話に衝撃 黒瀬夫佐子さん
「初めて被爆者の方の話を直接聞きました。
ある方は、自分にも子どもにも障がいがなかったが、2人のお孫さんは障がいを持って生まれてきた。孫に申し訳なかったと辛い話をされました。もう1人の方は、郵便配達中に被爆され3年7か月入院、その半分以上をうつぶせのまま過ごしたことを話をして下さいました。政府は戦前に逆戻りしようとしている。平和を願う人々の思いを根底から覆そうとしている。許せないし、私はあきらめません』という言葉が印象に残っています。
孫と一緒の分科会ですいとんとおかゆを当時を偲びました。
いまだに世界にはたくさんの核兵器があり、その内の90%をロシアとアメリカが所有していると聞き驚きました。私も微力ですが核兵器をなくす運動に加わりたいと思います。
平和な世界を 谷口こよみさん
「70年前に原爆が広島と長崎に落とされました。そしてその被害で20万人の人が殺されました。今でも苦しんでいる人がいるそうです。それなのに世界には、まだ一万六千三百発もの核兵器があるのが不思議です。苦しみがわからないのでしょうか。今の戦争法もひどいと思います。みんなが戦争しようとしているのを止めているのに安倍さんは戦争しようと、安倍さんの頭はどうなっているのでしょうか。戦争の恐ろしさを知らないのだと思います。戦争と原水爆は許しません。平和な世界があってほしいと思います。貴重な経験、ありがとうございます。」
戦争法案許せない 廃案への共同広がる
安倍政権が衆議院で戦争法案を強行採決したことに対し、旭川市内にも怒りの声が広がっています。
15日は、「レッドアクション」に続き、あさひかわ9条の会等の「戦争をさせない総がかり行動」に約2百人が参加。弁護士や若者がマイクを握り「戦争する国づくり、戦争法案は許せない」などと訴えました。
18日は「アベ政治を許さない」の紙をいっせいに掲げ、21日は共同行動実行委員会が、お祭りで賑わう銀座通りで署名とシール投票を行いました。
終戦記念日の8月15日は、11時半から1条買物公園でレッドアクション、13時から市役所前広場で集会とデモ行進の予定。
戦争法案を廃案に追い込むまで、声をあげ続けましょう!