旭川市議会第2回定例会は7月3日閉会になりました。この議会で焦点となっていた「安全保障関連法案の撤回を求める意見書」が可決しました。賛成は日本共産党、民主市民連合、無所属の合計17人。反対は自民党、公明党の合計16人。僅差でしたが、国会審議中のいわゆる「戦争法案」に対して、旭川市議会として反対の意思を示すことになりました。
この意見書は、日本共産党、民主市民連合、無所属のうち3人がそれぞれ提出していた3本の意見書案を、協議の下で一本化し、共同で提出したものです。採決では他の無所属1人も賛成に加わり、賛成多数で可決しました。
意見書の主な内容は以下のとおりです。
集団的自衛権行使を認める安全保障関連法案を、結論ありきで法案成立を強行しようとする政府の姿勢は許されるものではない。衆議院憲法審査会の参考人の憲法学者3氏がそろって安全保障関連法案は憲法に違反するとの認識を示したことや、衆議院平和安全特別委員会の参考人質疑で元内閣法制局長官2氏も集団的自衛権の行使容認に疑問を呈した事態は、重く受けとめるべきである。
よって政府においては、歴代内閣の見解を堅持し、閣議決定を根拠とした安全保障関連法案を撤回するよう強く求める。