森友学園の国有地取引に関する公文書を改ざんした財務省、裁量労働制に関わるデータをねつ造した厚労省、前川喜平前事務次官の授業へ不当介入した文科省、そして南スーダンPKOに続きイラク派兵の日報を隠ぺいした防衛省と問題が次々と噴出しています。共産党議員団は毎週土曜日、これらの国会情勢を街頭から報告しています。
公文書の改ざん – 森友学園
森友学園との国有地取引をめぐる公文書の改ざんは数百カ所にもわたっています。安倍晋三首相や妻の昭恵氏の名前がすべて消されています。昨年(2017年)2月の衆院予算委員会で安倍首相が「私や妻が関係していれば、総理大臣も国会議員も辞める」と述べた答弁に合わせて改ざんされた疑いがもたれています。
ところが、3月27日に行われた証人喚問で、佐川宣寿前財務省理財局長は、いつ、誰が、どのような改ざんを指示したかについては「刑事訴追の恐れがある」と、いっさい明らかにしませんでした。
イラク派兵の日報隠ぺい
また昨年、南スーダンPKOの日報隠ぺいで防衛省・自衛隊の深刻な隠ぺい体質が露呈しましたが、今度はイラク派兵の日報隠ぺいが明るみに出ました。
小野寺五典防衛相は、陸上自衛隊が昨年(2017年)3月に日報を確認していたにもかかわらず、当時の稲田朋美防衛相らに報告しなかったことを明らかにしました。
さらに航空自衛隊のイラク派兵日報も保管されていたことを公表しました。「イラクに関しては日報が残っていない」と断定した稲田氏の答弁が虚偽だったことは明らかです。