旭川市は、使用料・手数料の見直しを行い、来年(2018年)4月から実施する方向です。見直しが検討されるのは、約150施設の使用料とおおむね900項目の手数料です。現在、市では見直しのための基本方針となる「受益と負担の適正化へ向けた指針」の改定案を発表し、市民からの意見を受け付けています。この指針の策定後に、各種使用料と手数料の改定内容を具体化することにしています。指針の主な問題点を見てみます。
◆施設の使用料の大幅な値上げも
施設使用料は、これまでは人件費や水光熱費などのコストをもとに算定されてきました。今回の指針の見直しでは、これに施設建設費の残存価格分(減価償却費)もコストに加えることから大幅な値上げも予想されます。このため、市は引き上げ額を1.5倍までを上限としています。
しかし、4年後も5年後も1.5倍を限度に値上げされることになり、現在の使用料の2、3倍になることも生じます。途中から、コストに施設の建設費などを含めるべきではありません。全国でも「含めない」としている自治体も数多くあります。
◆無料施設の有料化も検討
市では、現在、無料となっている施設の有料化も検討としています。子育て世帯が利用している「もりもりパーク」や、カムイの杜公園「わくわくエッグ」なども検討施設です。
◆範囲がせまい減免規定
市では、減免規定を改定して70歳以上の入場料を無料にしている施設は半額負担に変更し、若者が使う施設使用料は全額負担から半額へ見直すとしています。しかし、どういう場合に減免できるかという基本的な考え方が述べられていません。「社会的活動については減免できる」など、減免規定を拡充することが重要です。
◆市民意見が重要に
「指針」に対する市民意見(パブリックコメント)は、8月21日までです。市民の意見提出が重要となっています。
↓ 旭川市のサイト
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/700/731/734/d062681.html