防衛省は8月、敵の射程外から攻撃する国産の長射程ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」を2026年度に陸上自衛隊上富良野駐屯地に配備すると発表しました。上富良野駐屯地に配備される島しょ防衛用高速滑空弾は射程2千キロと言われ、上富良野から発射すると、朝鮮半島全域や中国、ロシアの一部が射程に入る見通しです。
石川厚子議員は一般質問で、この上富良野駐屯地でのミサイル配備に対する認識を問うたところ、今津市長は「現状の国際情勢を踏まえた上で、国防の観点から、上富良野駐屯地を含む全国3か所に配備することを、国が必要と判断したと考える」と答えました。
影響は上富良野だけにとどまりません。国は近文台分屯地に新たに3棟の火薬庫を整備する予定ですが、この火薬庫に今後配備するスタンド・オフ・ミサイルなどの保管が想定されています。そうなれば近文台分屯地が攻撃の対象となる可能性がでてきます。
防衛省は、市長が求めれば長射程ミサイル配備についての説明会の開催をする方向で検討するとしています。石川議員は、防衛省に住民説明会の開催を求めるべきと迫りましたが、今津市長は「本市において開催を求める考えはない」と断言しました。
