環境部が進めている「清掃工場」新設(概算事業費383億円)と、「缶・びん等資源物中間処理施設」建設(概算事業費65億円)、合計で448億円の大事業が、二つとも昨年四月に基本構想を策定したものの、どちらも立ち往生の状態になっていることが、小松議員の決算質疑で明らかになりました。
清掃工場は現在ある川端町に新設を予定し、焼却の熱利用で売電する計画でした。市はこのことで国の交付金も得られると見込んでいました。
小松議員は売電することに課題があり実現の見通しが立っていないと指摘し、その影響額を聞きました。
環境部長は売電が困難となった場合は市の負担が132億円増加すると答弁し、副市長が「結果として認識が甘かった」と陳謝しました。
一方、「缶・びん等資源物中間処理施設」の建設事業も、業者からの見積額が突然10億円増額になったとして作業を今年7月に中断したことも明らかになりました。
市長は、「施設整備の方向性と事業費を精査したうえで議会にあらためて報告したい」と答弁しました。